本投稿は、ロードバイクでのバイクパッキングで日本一周を行った筆者の備忘録である。全体の概要については第0話 24日間で日本一周した話-概要-を参照されたい。旅の初日はバイクパッキング装備のロードバイクで日本一周したら24日間で走り切った話 第1話 最悪の旅立ちに記した。最初から読むことでより旅を楽しんでいただけるはずだ。
本投稿は、そんな日本一周旅5日目の備忘録である。
ランドリーとおばあちゃん
宇和島フェリーの最終便に乗り、爆睡をかました。そして、大分県臼杵市に到着。時刻は深夜2:30を過ぎた頃。天気はまたしても小雨であった。夕食(?)を食べ損ねていたので、コンビニを探し、食事を摂る。「九州限定」の文字に惹かれ、謎の麺類を購入した。コリコリした麺だったような… 疲れすぎていて記憶も曖昧である。

臼杵でやると決めていたのが、洗濯だ。今回の旅では、5日分の服装をパッキングしていた。服の連投をした日がなかったので、この日がランドリーの日であった。コンビニ向かいのコインランドリーに寄る。全自動洗濯乾燥機に服を入れ、ランドリー内のベンチに座り込んだ。疲れがドッと身体に圧し掛かかり、いつの間にか寝てしまっていた。
目を覚ましたのは、日が出始めた頃であった。他の乾燥機も回っている。醜態を晒してしまったようだ。服を取り出し、パッキングする。朝食を求め、出発しようとしたとき、車から出てきたおばあちゃんに声を掛けられた。「お兄さん、よく眠れた?」「えっ!あ、まぁそれなりに。いや、その…こんなところで寝てすみません…」めちゃくちゃ恥ずかしくコミュ力が撃沈する。思い返せば旅を始めて5日目、道行く地元の方と言葉を交わすのは、これが初めてだった。コロナ禍ということもあり、地元の方との接触はないものだと思っていた。詳しくは覚えていないが、お孫さんも大学生で僕と似ていたため、声を掛けたくなったらしい。「頑張ってね」との応援の言葉が、どこか自分の祖母に重なった。
別れ際、「これ、朝飯でも食べて」と千円札を渡された。正直、驚きを隠せなかった。自転車旅をする中で、差し入れを頂くことはしばしばある。見ず知らずの人物に恵みを与えてくれた人々には、感謝してもしきれない。
だが、ここで自分の中での葛藤が生じるのであった。現金を頂くことに気が引けたのである。今までは「これ飲んで!」とか、「ちゃんと食えよー」といった調子で飲食物を差し入れていただいた。「もの」を差し入れてもらった時は、素直に喜べたのだ。しかし、今回の現金での差し入れには何か引っかかるものを感じた。かといって、上手い断り方が思いつかない。善意を断るほど難しいことはないからである。こういった場合、どういった心構えが正解なのだろうか?もしくは上手い断り方があるのだろうか?
大分を抜け、宮崎へ
日が昇ってからも、小雨は続いた。4/5で雨に打たれている。不運だ笑 臼杵から国道502号→国道10号に乗り、宮崎市を目指す。豊後大野市、佐伯市の風景は、まさにTwitterで見かける通り。大自然であった。また、大自然の中に広がる棚田が印象的だった。緩やかな坂道を登りつつ、休憩がてらに写真撮影。見返すと、改善の余地がありすぎて恥ずかしい写真ばかり…


のんびりと進むうちに宮崎県へ突入。県境の手前から延岡市内までは25㎞程の下りとなる。しかし、巡行挙げていこう!と意気込むも、中々上手くいかない。向かい風に阻まれたのであった。無駄に疲れたくはないので、惰性でのんびりと下っていく。

下りに飽きてきたころ、川に沈下橋が架かっているのを目にする。そこでも記念撮影。googleマップで調べたが、無名の沈下橋であった。ちょっとした秘境を見つけ、気分が上がった。

道の駅でフードファイト?
昼食は延岡市内の手前の道の駅「北川はまゆ」でいただいた。特大ソースカツ丼的なメニューを大盛りで、と注文したら、店員さんに「えっ、食べきれますか!?」と驚かれた。「量が多いから一旦普通盛で提供しますね~」とのことだった。どんな怪物が来るんだ…とドキドキしながら待った。

結果、毎日200㎞以上の大移動を続けている自分にとって、大した敵ではなかった。サクサクの衣に包まれた肉と濃い味のソースが白飯を進めた。追加のご飯も頂き、大満足であった。
宮崎南下
国道10号線を南下し、延岡、日向、都農まで移動した。その後、宮崎県道40号、304号、312号、18号、24号を経由し、国道10号に再び戻った。国道10号から一時離脱した理由は2つある。1つは、宮崎市内を17時ごろに通過するのを避けたかったからである。2つ目は、コンビニ休憩中での地元のおじいさんとの会話で「地元民はこっちの道を通るぞ」と薦められたからである。地元の人が通る道は大通りと違った雰囲気があり良い。また、おじいさんと喋ったコンビニで飲んだ「日向夏サイダー」が美味であった。全国に流通してほしい。

この辺りから、疲労の蓄積を感じるようになった。20㎞おきにコンビニ休憩を取り、ぼーっとする時間が増えていた。前日の四国横断での疲労と寝不足が主要因であった。
再び国道10号線に戻るころには、日が沈んでいた。都城市までのナイトクライムランが始まる。路面が悪かった印象がある。自身の影響かな、などと適当に理由付けしながら都城市を目指した。
自転車旅人の聖地では…?とある都城の交差点
ピークを越え、再びダウンヒルと平地走行となる。この日も道中で雨に撃たれ、向かい風に阻まれ、疲れ切っていた。さらに前日の疲労も残っており、まさに満身創痍であった。疲労回復のため、風呂を検索する。そして、その日の風呂の神立地に気づく。1つの交差点に風呂とジョイフルと快活CLUBが…。ネカフェ泊を即決したのであった。

まとめ
この日は大分県臼杵市を出発し、宮崎県都城市まで移動した。振り返ってみると、臼杵市→延岡間のルートがもっと工夫で来たのではないか、と思う。4日連続で200㎞オーバーのライドを完了させた。心残りとなったのは、この日まで1日に県境を2つ以上超えてきた記録が途絶えたことである。鹿児島県の一歩手前で力尽きてしまったのであった。

| 出発地 | 目的地 | 距離 | 獲得標高 | 経過時間 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 5日目 | 大分県臼杵市 | 宮崎県都城市 | 225km | 1662m | 約14時間45分 |
今回も最後まで目を通していただきありがとうございます!6日目もお楽しみに~!


